温度計センサーについて

センサーというのは検知器といった意味ですが、人の五感に代わって様々な物理量とか化学物質の存在などを機械的、自動的に検知するための装置のことになります。温度計センサーであれば対象となるのは温度という物理量ですが、その他にも例えば圧力、明るさといった物理量を検知するためのものもありますし、特定の化学物質の存在を検知するものもあります。広い意味では放射能といった、人の五感ではそもそも検知できないものを検知するための装置も含まれます。温度計センサーにはどのようなものがあるかというと、分かりやすいものではバイメタルがまず挙げられるでしょう。

二種類の金属板を貼り合わせると、金属によって温度に対する膨張率が異なることから、温度が上昇すると湾曲することになります。その湾曲の度合いから温度を知ることができるという原理を応用したものがバイメタル式の温度計です。最近では額など人体の皮膚表面から放射される赤外線を検出することで、ほぼ一瞬にして体温を測ることのできる体温計が病院やイベント会場などで見かけられるようになりました。これは、物体がその温度に対応した赤外線を放射しているという原理を利用し、どれくらいの赤外線が出ているかで温度を知ることができるようになっています。

これもまた温度計センサーの一種と言えるでしょう。この他にもいろいろな物理現象を利用した温度計センサーが実用化されて様々な場面で応用されています。

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