コンピューターによる自動制御の機能は、年を追うごとに進歩しています。温度計や湿度計のセンサーを活用して、自動的に計測や記録をする事例がめずらしくありません。人間が目視で数値を確認して記録する必要はないので、24時間体制で数値の変化を記録することが可能になりました。さらに、温度計や湿度計のセンサーはだんだんと小型化して、消費電力も低くなる傾向にあるため、計測と記録のハードルは下がっているのが実情です。
パーツの価格も安くなる傾向にあるため、大規模な予算がなくても計測の環境を準備できるようになっています。業務用レベルの精度でなくてもかまわないのであれば、湿度計のセンサーは比較的簡単に入手することができます。温度計や湿度計のセンサーが活用されている現場を紹介すると、食品製造の現場や博物館などがその一例になります。食品を製造したり栽培したりする現場では、温度や湿度の管理は欠かせません。
適切な管理が行われないと品質に大きな差が生まれることになり、最悪の場合は商品として出荷できないおそれもあります。また、博物館でも同様の管理が欠かせません。収蔵品を適切な環境で保管しないと、収蔵品の劣化につながります。貴重な収蔵品を後世に伝えるのも博物館の仕事なので、湿度計のセンサーは大切な役割を果たしています。
目立たない存在かもしれませんが、かなり重要な役割です。計測や記録の自動化は、今後も活用が進められるのではないでしょうか。