温度管理をする時に重要なことは、途切れなく実施されなければいけない点です。

データが欠落しているような状態では、管理しているとは言えず、実施している意味がなくなります。そのためには正確な数値を記録して、滞りなく続くことを確実にします。継続的な温度管理を実現するために、自動化を行うところが増えています。人によって行われる測定には、データの欠落や信頼性の低い数値などがあり、利用できる状態にすることが大変です。教育やルールによって改善することは可能ですが、限界があります。

特に個人差が生じる場合があり、それを解消するのは困難です。システムを構築して運用できれば、信頼性の高い温度管理を実現できます。測定点を増やしても、その負担はほとんどありません。自動的に記録されるデータを蓄積し、使いたい時だけ利用すればよくなるので、人材確保などの問題が解消されます。システムとするためには、センサーと温度計、それを繋ぐ配線やネットワーク、データを蓄積する保存装置と分析するためのアプリケーションなどが必要となります。

インターネットを利用してクラウド化すると、確認はタブレットやスマートフォンなどの端末から行うことができます。センサーなど劣化が激しいものは、しっかりとしたメンテナンスが必要となりますが、日常の運用はほとんど人を介することなく行われます。測定が継続されることで、本来の目的である解析や管理に集中することが可能です。